映画『マネー・ボール』でブラッドピッド演じるGMが所属するオークランド・アスレチックスにおいて、コーチ陣のアプローチは「チームの打率を上げること」であり、選手の打率を上げるための育成及び打率の高い選手をリクルートするということを継続していた。しかし、ブラッドピッド演じるGMは、MLB(メジャーリーグベースボール)では 財力のある球団とそうでない球団の格差が広がり、財力のない球団では勝利に貢献できる 大物選手を抱えることが出来ず、自力でそのようなスター選手を育てたとしてもことごとく財力のある 他球団に引き抜かれてしまうという中、当時の常識である「打率*」 ではなく「出塁率*」を重視して過小評価されている選手をリクルートするなどをして、 2002年には年俸総額1位のニューヨーク・ヤンキースの1/3程度の年俸総額ながらも 全30球団中最高勝率・最多勝利数を記録したのである。
*打率は「安打÷打数」、出塁率は「(安打+四球+死球)÷(打数+四球+死球+犠飛)」で計算される。つまり、安打を出さなくても、四死球が多い選手は、出塁率が高くなる選球眼の良い打者。
常識=打率の高い選手
新たな常識=出塁率の高い選手
参考文献
映画『マネー・ボール』
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